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武術散策  JUDOとレスリング


 金メダルを取った石井選手は、試合後のインタビューで「冒険せずに勝ちにいきました」と言っていたが、試合を見てその意味が判らなかった人もいるかと思い、少し書いてみることにする。

 序盤戦、石井は足技や大外刈りなどの技を出しているが、実は安全圏にいたままの技で「攻めてはいない」。そしてそうやって自分は技を出しつつ、相手には組み手争いや揺さぶりをかけて技を出させない。このままではどちらも一本取ることはないのだが、石井はそれを何度かしつこく続けている。
 柔道のルールでは、組んだまま技を出さず二回から三回の取り組みで「待て」がかかると、技を出さなかった方に「指導」が与えられる。実は石井は、相手にこの「指導」が入りポイントリードするのをずっと狙っていたのだ。

 そして目論見どおり相手に指導が入る。こうなると相手もポイントリードされてるので、攻めに来ざるをえない。必然的に無理な体勢から技をかけたりするようになる。そうなると逆に石井はしめたもので、相手が不十分な体勢から技をかけるのに合わせて返し技を出せばいい。
 またポイントリードしている安心感もあり、今度はそれなりに「狙う」技をかけられる。しかし僕の目から見れば「どんだけ消極的な試合だ」と思ったこの試合も、解説の篠原が「決勝が一番いいですね」と言っていたので、他の試合は本当に守り一辺倒だったのだろう。

 以前の日記で、石井が「勝つ柔道、JUDOをやる」と発言していたことを取り上げた。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=801910432&owner_id=16012523

 そして実際、この方針で石井は金メダルを取って帰った。対して華麗な、まさに日本柔道に特有の「足技」を持っていた鈴木が敗退して帰ってくる。この結果を受けた日本柔道が、悪い方向に変わらなければいいと思うのだが、どうも流れは止められそうもない。


 もう一つ。レスリングの女王、吉田沙保理が金を取ってとりあえずホッとしたが、正直、今回のレスリングは全般的に精彩に欠けた。前の連勝をストップされた試合で、得意のタックルに引き込み返しを合わせられたのがよほど危機意識になったのか、あの稲妻のような高速タックルがまったくない。
 レスリングの方もルール改正だとかいろいろあるのかもしれないが、相手を倒すときには、最大限の力で思い切って技をかけなければならず、そうでなければ返し技を食らわないにしても、相手にダメージを与えられない小さな技になってしまう。
 
 以前の吉田選手は、「路上で戦いたくない」と思わせる選手だったが、今回の戦い方ならそんな恐怖心は湧かない。凄く好きな選手で研究もしてただけに、今回の変貌はショックなくらい残念だった。
 こうして武術から発祥した競技が、ますますスポーツ化してくのだろうか。この一連の流れは、残念でならない。
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