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武術散策  『日本の剣術 DVDセレクション』について



 というわけで、遅ればせながら『日本の剣術 DVDセレクション』を入手した。出ていたのは知っていたのだが、そのまま放置していたのである。しかし本屋で見かけてつい衝動的に欲しくなり、奥さんにおねだりしてしまった。

 紹介されてるのは三流派である。天真正伝香取神道流、薬丸自顕流、柳生心眼流の三つである。このどれもが大変素晴らしく、また76分のDVDが、大変お徳な一本であった。

 まず驚いたのは、香取神道流の「崩し」の紹介である。香取の型は、一見するとチャンバラのように、木刀同士を激しく連続で打ち合わせる。しかし実はそれは技を盗まれることに対する「隠し」で、真の技は「崩し」のなかにあるのだ。
 例えば相手が面を斬ってきたときに受ける型があるとするが、この時型は、「受ける」事を教えるのではない。真に教えてるのは「崩し」の理合で、「受ける」間に実は胴切りなどの交差技を入れてるのである。

 香取の太刀は、全てがこのような一瞬の交差撃によって構成されている。つまり実際には「受ける」太刀はなく、全てが「斬る」太刀なのだ。
 このような「崩し」のことは若干は知っていたが、この本とDVDでは、かなり惜しげもなくその崩しを紹介している。それは以前なら、門外不出の秘伝と言ってもいい、レベルの理合だ。

 無論、紹介されてるのはごく一部であり、さらに真の奥行きがあることは想像に難くない。しかし一部であれ、このような秘伝に属する理合が紹介されたことは、大変勉強になった。
 考えるに空手の型、組み手も、本来はこのような一瞬の攻防で成立するものなのだろうと思った。つまり「受ける手」はなく、「打つ手」がある。古流空手ではよく言われる理合である。この意味では、打撃の理合は、剣の理合なのだ。

 薬丸自顕流の斬撃の強さは、大変、実戦的なものであった。トンボに担いで、膝を抜き、腰を落としながら一気加勢に斬りを入れる。これは拳法の「沈墜勁」に属するような、身体の使い方である。
 また連続で立ち木を打ちまくる練習法は、戦場剣法の力強さが見て取れる。真に戦場のような場所で有効なのは、この雄叫びを上げながら、相手を両断する力を持つ剣法だと思い至った。また間合いの詰め方の工夫も、大変面白かった。

 柳生心眼流では、まず基本の「型」を紹介した。驚いたのはその基本的な動きが、無手、剣、棒、鎌、二刀小太刀などに応用変化するという、その汎用性の広さである。
 一般の兵士も学ぶ心眼流は、基本的な動きで様々な局面に対応できるように、工夫されたそうだ。これは空手にも、非常に通じるものがあると思った。

 また殿中技と呼ばれる一連の技にも、大変な凄みを感じた。不意に斬りつけてくる相手を素早く制し、異変があったことに気づかせないために、介抱するフリをしてそのまま誘導する。
 また甲冑を着た戦いでは、相手をほとんどデスバレーボム式に、頭から落とす技などもあった。実に現実的かつ、凄みのある技の数々だった。

 こんなボリューム満載の一冊が、技か1800円! 驚きの値段である。大体、武術関係のDVDだとかは、高価なものが多い。そんななかでは、これは例外的に安い。武器をやる人もやらない人も、また打撃を主にやる人などにもお勧めの一本である。
 見る目さえあれば多くの学ぶべきことが、そこに見出せる一本である。これはお買い得!(別に学研のまわしものではない) 
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